航空・宇宙分野でも使用される、高強度な特殊鋼です。通常、硬度が上がると靭性が低下しますが、マルエージング鋼の場合、低炭素マルテンサイトに時効処理を行い析出強化させることにより、高靭性と高強度を両立させています。コバルトやニッケルを多く含むため、高価な素材です。
航空宇宙向け部品
特徴 | |
質感・見た目 | 粉っぽいざらざら |
対応可能な後加工 | 切削加工・放電加工・溶接・ショットピーニング・研磨・塗装 |
造形方式 | パウダーヘッド |
最大造形サイズ(x,y,z) | 250*250*280mm |
化学成分 | 数値 |
Fe(鉄) | balance |
Co(コバルト) | 8.5~9.5wt% |
Ni(ニッケル) | 17~19wt% |
Mo(モリブデン) | 4.2~5.2wt% |
Mn(マンガン) | ≦0.1wt% |
Ti(チタン) | 0.6~0.8wt% |
C(炭素) | ≦0.03wt% |
Al(アルミニウム) | 0.05~0.15wt% |
S(硫黄) | ≦0.01wt% |
Cr(クロム) | ≦0.3wt% |
項目 | 数値 |
密度 | ≧99% |
引張強さ | 約1090MPa(熱処理後は1930Mpa) |
降伏強さ | 約1,000MPa(熱処理後は1,890Mpa) |
破断伸び | 約4% |
弾性率 | 約160GPa(熱処理後は180GPa) |
硬度 | 約323HB(熱処理後は585GPa) |
※数値は保証値ではなく参考値です。