ロボット架台は産業用ロボットを設置・固定するための土台です。ただ固定するだけでなく、ロボットの目的に合わせた機能が追加されています。
作業者とロボットが接触することを防ぎます。ロボットは大きな力で動いているため、作業者と接触すると大きな事故につながります。
そのため、ロボットの周りには柵やカバーの設置が必須ですが、架台自体にこの安全カバーの機能をつけることで、安全カバーを設置する手間と設置するための空間を考慮することが不要になります。
ロボットが稼働している工場は、他の機械も動いており、常に振動にさらされている環境です。コンマ数ミリの精度で加工するためのロボットは、小さな振動でも不良につながります。
また、断続的に振動が加わることでロボット自体のネジが緩んでくるなど、ロボット自体の破損にもつながります。これらを回避するため、剛性の高い架台に振動を吸収させてロボットへの影響を軽減します。
ロボットのみを移動させようとすると、持ち上げて運搬用具に載せるという手間と危険があります。架台自体を動かす方が安全かつ手軽に移動させることができます。
架台にキャスターのような移動機能とアジャスターのような固定機能をつけることで、簡単に移動と固定ができるため、レイアウト変更の難易度が下がります。
架台に高さ調整の機能を付けることで、ロボット自体の設計変更をすることなく、同じロボットを使用して高さに違いのある生産ラインにも対応が可能です。
ロボット架台はアルミのフレームや部品を組み合わせて作られることが主流ですが、3Dプリンター出力にも活躍の場があります。
カーボン配合材料ならアルミ相当の強度がありますので、形状変更することなく軽量化が可能です。また、複数部品が組み合わさった箇所も、一体造形で1つの部品にすることでより強固にすることも可能です。
DDD FACTORYの提供する3Dプリンター出力サービスは、樹脂・金属素材から最適な加工条件での部品製作をご提案させていただきます。データがあれば最短見積もり30分以内、最短当日出荷での対応が可能です。工場の状況などにより特急納期が不可の場合もありますが、試作・製作依頼先の候補として考えていただければ幸いです。
2D図面、現物からの製作も承ります。3Dデータを用意できない環境の方や手間を減らしたい方向けに、3Dデータ作成代行オプションもご用意しております。製品開発の試作、部品の製作は当社にお任せください。材料選定のご相談から対応しております。お気軽にご相談ください。