熱溶解積層(FDM)方式の造形は、線形状のフィラメントを積み重ねていくので、積層方向を横から見ると層が重なっているように見えます。これを積層面と呼びます。
この層と層の間(積層境界面)は、積層方向に対して垂直な方向からかかる力には脆い特徴があります。切削素材のように液状に溶かして押し固めているのではなく、フィラメント同士を熱で一時的に溶かしてつけているだけなので、境界面での脆弱さが生じます。
積層面は、積層ピッチを小さくすることによって造形物の強度を上げ、表面をなめらかにすることができます。また同じ形状であっても、造形方向の変更によって脆さを軽減することができます。
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