やすりを使った手作業での加工品の仕上げ作業です。仕上げに用いるのは主に紙やすり(サンドペーパー)です。目的や材質に合わせたものを使用することで仕上がりが良くなり、やすりも長持ちします。
機械加工で残ったバリを取り除きます。
切削工具の切削痕を消したり、切り粉でついた傷を消すのにも有効です。
あえて削った痕を入れることです。細かい複数の線が入り、模様のようになるので材質や形状によっては高級感のある外観に仕上げられます。傷が入っても目立たなくなります。樹脂のモデル屋さんではよくこの加工が施されます。
面取りは面取り機で行うものが大半ですが、機械ではできない複雑な形状の面取りに用いることもあります。
深度の浅い錆であれば、やすりで削って落とすことができます。特に柔らかいアルミ合金のサビに有効です。
紙やすりの粗さの度合いは頭文字に「#」のついた数字で表され、これを「番手」といいます。この数字は、1平方センチメートルあたりの研磨剤の粒子数を表しています。数字が大きいほど細かく削ることができます。
例えば#600と#2000では、#2000の方が表面がきれいに仕上がります。違う種類のやすりだと、塗布されている砥粒の種類が異なりますが、番手が同じなら同じ粗さになります。数字の大きいものはきれいに仕上がる反面、少しずつしか削ることができません。
やすりの使い方としては、はじめに荒い目のものを使用して、徐々に細かい目のものに変えていくと目的の粗さに近づけていくことができます。徐々に細かい目にしていくことで、初めの荒いやすりの痕がうまく消えて、きれいな外観に仕上がります。平面を磨くときは木片などに巻き付けて行うと研磨しやすくなります。力加減が難しいのでこまめに確認しながら行うのがポイントです。
一般的なサンドペーパーで、主に木工用のものです。
厚紙に砥粒がコーティングしてある上に、合成樹脂や目詰まり防止剤が加工されているのが特徴です。
紙やすりよりも耐久性が高くなります。
防水性のある紙やすりです。やすりを水に濡らしてから行う「水研ぎ」ができ、金属にも使用可能です。摩擦熱が発生しにくいため、摩擦熱でのやけどをする心配がありません。また、切削粉が水を吸収するので、削り粉が飛散しません。便利な半面、鉄などの水で錆びる材質には使用できないので注意が必要です。
布に砥粒がコーティングされたやすりです。紙の代わりに布が使用されているので、曲面のやすりがけがしやすいのが特徴です。耐久性が高いので金属の研磨にも使用できます。
繊維がメッシュ状(網目状)になっているやすりです。布やすりよりさらに耐久性が高く、金属の研磨に適しています。目詰まりがしにくく、両面が使えます。水研ぎができるものもあります。
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