アセトン処理

3D関連用語集

見積もりスピード
業界No.1
お問い合わせ
お問い合わせメール
  1. ホーム
  2. 3D関連用語集
  3. アセトン処理

アセトン処理

加工

表面処理の1つ アセトン処理

アセトン処理とは、樹脂をアセトンで溶解させ滑らかな表面にする処理です。

アセトンは高い親水性、親油性からマニキュアの除光液などにも使われる有機化合物です。樹脂表面を滑らかする処理にも使用されます。使用できる樹脂はABS樹脂などに限られていますが、ヤスリや磨きなどでは出せない面粗度を作ることができます。アセトンは危険物第4類第1石油類にも指定されている、引火性の高い溶剤です。そのため使用の際には換気の良い場所、周囲の火気に十分注意する必要があります。

3Dプリンター出力の課題の1つに表面の積層痕が目立つということがあります。特にFDM方式での3Dプリンター出力は、素材を溶かして積み上げていくという加工の性質上、表面に凹凸ができます。

表面の滑らかさが求められる場合、積層ピッチを小さくする、表面をヤスリで磨くといった処理をしますが、ヤスリが届かないところには対応できません。アセトンで溶ける素材(ABSなど)に限りますがヤスリが届かないところもアセトンによって表面を溶かして滑らかにすることができます。

処理手順

  • 容器の底に造形物を設置
  • 密閉した容器の上部にアセトンを染み込ませた布を固定
  • アセトンは揮発性が高く空気より重いので、容器内に揮発したアセトンが充満
  • 揮発したアセトンが造形物の表面を溶かすのを待つ

注意事項

  • アセトンの引火点は-20℃です。揮発性が高く、常温でも引火します。
  • 表面を溶かすため、造形物の寸法が変わります。オーバーハングしている箇所や厚みが薄い箇所は、自重で倒れることがあります。
  • 開封した直後は造形物が柔らかいので掴むと変形する可能性があります。
  • アセトンが触れない設置面は溶かすことができません。
  • 使用する容器はアセトンで溶けない材質のものである必要があります。

3Dプリンター出力で試作・部品製作を検討中の方へ

DDD FACTORYの提供する3Dプリンター出力サービスは、樹脂・金属素材から最適な加工条件での部品製作をご提案させていただきます。データがあれば最短見積もり30分以内、最短当日出荷での対応が可能です。工場の状況などにより特急納期が不可の場合もありますが、試作・製作依頼先の候補として考えていただければ幸いです。

2D図面、現物からの製作も承ります。3Dデータを用意できない環境の方や手間を減らしたい方向けに、3Dデータ作成代行オプションもご用意しております。製品開発の試作、部品の製作は当社にお任せください。素材選定のご相談から対応しております。お気軽にご相談ください。

大阪
TEL:06-6976-3366
東京
TEL:03-5426-3363