Machining
プラスチック3Dプリントに加え、必要に応じて切削加工を施し、
3Dプリンターだけでは実現できない精度・形状を可能にしました。
3Dプリンター 造形物 |
切削後加工 仕上げ加工 |
完成品 |
FDM方式の3Dプリンターは、造形時に樹脂材料が膨張します。
造形した穴は半径で0.1~0.2㎜程度小径になります。追加工することでH7(±0.01㎜)公差でも実現可能です。
ネジ部分は3Dプリンターで造形すると、精度・強度が劣ります。雄ネジは3Dプリンターで外径を造形し、雌ネジは下穴を造形します。その後、追加工によりネジ加工をして高精度なネジを作成します。
※M20以上の雄ネジは3Dプリンターで造形可能です。
タップでは強度に不安があるネジ穴にはヘリサートを挿入します。
下穴の周りの壁を通常より厚く設定し造形することで、使用中にヘリサート本体が抜けるのを防ぐことが可能です。
皿ザグリの追加工も可能です。
3Dプリンターの造形のみでは、皿ビスが穴に綺麗に入りません。
切削加工で「浅すぎず、深すぎず」の微調整をすることで違和感のない深さにすることが可能です。
FDM方式の3Dプリンターは、造形物の側面(X,Y方向)に階段状の積層目が生じます。
造形物の上面には材料の射出した跡が残り、表面の粗さが目立ちます。
追加工により、造形時に生じた表面の凹凸を滑らかにします。
3Dプリンターで造形した製品は、元のデータと比較すると±0.1~0.2㎜の誤差が生じます。切削加工によって寸法仕上げをすることで、より精度の高い製品を作成することが可能です。