インクジェット方式用 水溶性サポート材WSS150とは?

3D造形を学ぶ

見積もりスピード
業界No.1
お問い合わせ
お問い合わせメール
  1. ホーム
  2. 3D造形を学ぶ
  3. インクジェット方式用 水溶性サポート材WSS150とは?

インクジェット方式用 水溶性サポート材WSS150とは?

水溶性サポート材WSS150とは

WSS™150の特徴

WSS™150はストラタシス社の3Dプリンター、Stratasys J55™PrimeとStratasys J35™Pro専用の可溶性サポート材です。従来の可溶性サポート材は、アルカリ薬液につけて除去するタイプが大半でした。WSS™150は水で除去できる水溶性のサポート材です。

これまで代表的な水溶性のサポート材は、キーエンス社のインクジェット方式3Dプリンター、AGILISTA用のものでした。今回ストラタシス社からも同じインクジェット方式で登場したことにより、今後他メーカーでも同様の動きが出てくる可能性があります。

作業効率が良い可溶性サポート材

3Dプリンター出力にはデータ通りの形状に造形するために、サポート材が使われます。これは造形のために形成される一時的な土台で、製品の完成後には不要な部分になるので取り除きます。複雑な形状になるほど、サポートもまた複雑に形成されるので、処理にかかる時間も長くなります。中空構造や狭い箇所など手が届かない範囲はサポート材を取り除けないこともあります。

可溶性サポート材は薬液につけることで溶けるため、上記の手間がかかりません。

一方でアルカリ薬液は人体に悪影響があるので、取り扱いには注意が必要です。サポート材の除去が完了して薬液から取り出したモデルは表面、内部ともにアルカリ薬液が付着・浸透している状態です。そのため酸性の溶液に一定時間浸して、中和させます。

中和時間はアルカリ薬液に浸していた時間と同程度必要です。中和が完了後は製品は水分を含んでいる状態なので乾燥させます。そのため、完成までに工程と時間がかかります。

可溶性サポート材のメリット

  • サポート除去に人員を割かなくて良い
  • サポート除去時の破損を防ぐ
  • サポート材の除去漏れを防ぐ

可溶性サポート材のデメリット

  • 溶けきるまで待つ時間が必要
  • 中和する時間が必要
  • 乾燥させる時間が必要
  • 薬液は人体に害があるので取り扱いが危険

速く安全に処理できる水溶性サポート材

今回のWSS150の登場によって、より安全にサポート材を取り除くことができるようになりました。薬液の中和不足による納品後の事故も防ぐことができます。さらには中和にかかる時間分、作業時間を短縮することができます。

記事投稿時点(2022/4/25)ではインクジェット方式のみの対応ですが、他の造形方式にも対応したサポート材が開発されれば、複雑な形状でも素材の種類に関係なく造形できるようになります。

3Dプリンター出力で試作・部品製作を検討中の方へ

DDD FACTORYの提供する3Dプリンター出力サービスは、樹脂・金属素材から最適な加工条件での部品製作をご提案させていただきます。データがあれば最短見積もり30分以内、最短当日出荷での対応が可能です。工場の状況などにより特急納期が不可の場合もありますが、試作・製作依頼先の候補として考えていただければ幸いです。

2D図面、現物からの製作も承ります。3Dデータを用意できない環境の方や手間を減らしたい方向けに、3Dデータ作成代行オプションもご用意しております。製品開発の試作、部品の製作は当社にお任せください。素材選定のご相談から対応しております。お気軽にご相談ください。

大阪
TEL:06-6976-3366
東京
TEL:03-5426-3363