湾曲した底面にピッタリ嵌め込めるバンドのような部品を製作したいというご相談を頂きました。ご相談を頂いた時点では、切削加工を想定して設計を進めていましたが、ここで2つ問題が発生しました。
このまま進めるなら、設計変更が必要という状態でした。
設計変更をせずに、当初の設計のまま製作できることがベストなので、3Dプリンター出力で製作した場合にこれらの問題を解決できるかを社内で検討しました。
その結果、分割せずに一体のまま加工が可能で、かつ予算内で製作できる目処が立ちました。次に素材の強度面に関しては元々MCナイロンを選定していたので、代替素材として割れにくく靭性の良いOnyx(ナイロン+カーボン材料)での提案をさせて頂きました。
この条件で製作した部品を実際に組み込んで実験した結果、問題ないことが確認され採用となりました。その後は同じ製作条件でリピート製作を頂いています。
製品開発は最初に使用用途を満たした理想の形状を決めて進める流れが一般的です。試作・製作する段階で理想の形状の実現が難しいと判明した場合、その加工方法で対応可能な形状に変更していく工程が発生します。そこでは一部の機能を削ったり、分割製作を検討するなどの再設計が行われますが、それにより製作コストを引き上げる結果に繋がることもあります。
今回のように3Dプリンター出力などの他の加工方法での製作を検討することで、最初のイメージのまま形状を実現できることもあります。また、形状変更にかかる時間やコストを抑えることができます。
DDD FACTORYでは、試作・製作に必要な条件によっては素材の選定だけでなく、加工方法も考慮した上で最適な加工条件を提案させて頂きます。加工についてお悩みのことがあれば一度ご相談ください。
DDD FACTORYの提供する3Dプリンター出力サービスは、樹脂・金属素材から最適な加工条件での部品製作をご提案させていただきます。データがあれば最短見積もり30分以内、最短当日出荷での対応が可能です。工場の状況などにより特急納期が不可の場合もありますが、試作・製作依頼先の候補として考えていただければ幸いです。
2D図面、現物からの製作も承ります。3Dデータを用意できない環境の方や手間を減らしたい方向けに、3Dデータ作成代行オプションもご用意しております。製品開発の試作、部品の製作は当社にお任せください。素材選定のご相談から対応しております。お気軽にご相談ください。