マサチューセッツ工科大学(MIT)とMeta Reality Labsの研究チームが、3Dプリンター出力物に、見えないQRコードを埋め込む技術「InfraredTags」を開発しました。InfraredTagsは可視光を通さず、赤外線をある程度通す樹脂を使用します。出力時にエアギャップを設けることで内部にQRコードを作成しています。肉眼では視認できず、赤外線カメラを通して確認できるようになっています。
QRコードに限らずバーコード、文字、イラストを埋め込むこともできます。物体の表面に印刷したり凹凸によってQRコードを再現したりする場合と違い、摩耗や破損によってコードが読み取れなくなる心配がないのが特徴です。複数のフィラメントを使える3Dプリンターなら赤外線を通す素材と通さない素材を組み合わせることで、より読み取りやすいコードの作成ができるのではと期待されています。
出典:MIT
活用方法として一番に考えられるのは製品情報の埋め込みです。使用されている素材の種類や物性、製品の詳細や使用方法、注意点などを製品本体から直接確認できるようになります。また、シリアルナンバーやロットナンバーを埋め込むことで追跡や識別に利用できるようになります。
さらにアミューズメントへの応用も考えられます。肉眼では判別できないがカメラを通すことで判別がつく特徴を利用した、宝探しのようなものや3Dプリンターの特性とARコードを組み合わせて拡張現実の世界が広がる可能性もあります。
DDD FACTORYの提供する3Dプリンター出力サービスは、樹脂・金属素材から最適な加工条件での部品製作をご提案させていただきます。データがあれば最短見積もり30分以内、最短当日出荷での対応が可能です。工場の状況などにより特急納期が不可の場合もありますが、試作・製作依頼先の候補として考えていただければ幸いです。
2D図面、現物からの製作も承ります。3Dデータを用意できない環境の方や手間を減らしたい方向けに、3Dデータ作成代行オプションもご用意しております。製品開発の試作、部品の製作は当社にお任せください。素材選定のご相談から対応しております。お気軽にご相談ください。